ストロボは、非常に短い時間(数百分の一から数万分の一、閃光時間と言う)で光を発し、被写体を瞬時に照らします。小型ストロボの閃光時間は光量調整に関わっています。また、閃光時間はシャッタースピードとの組み合わせによって様々な撮影に応用できますので、仕組みについて概要を理解しておくととても役に立ちます。
※以下に説明する図は、仕組みを理解するためのイメージです。
閃光時間と光量調節
小型ストロボは、閃光時間の長さを変えることによって光量を調節しています。
閃光時間が長いほど光量は大きくなり、閃光時間が短いほど光量は小さくなります。
右のグラフのピークを描く曲線の面積が光量で、曲線の幅の長さが閃光時間です。
この閃光時間はいったいどのくらいの長さかというと、機器によって異なりますが、約1/1,000秒(最大光量)から1/40,000秒(最小光量)です。小型ストロボの閃光時間は、カメラのシャッタースピードと比較しても短いことがお分かりいただけると思います。
光量を小さくすると閃光時間は短くなります。
閃光時間を活かした撮影方法(2つご紹介)
①閃光時間をシャッターとして使う
例えば室内で真っ暗になるようにカメラの撮影条件を設定し、ストロボの光だけで被写体が露光されるような状況のときは、閃光時間がシャッタースピードのような役目をします。
②被写体の軌跡を描くスローシンクロ
また、この閃光時間の短さは、スローシンクロ撮影にも応用できます。スローシンクロ撮影について詳しくはこちらの記事をご参照ください。
以上、閃光時間と閃光時間を活用した撮影方法について概要をご紹介しました。