ストロボを使って、ハイライトとシャドウに差があるコントラストの高い写真を撮りたいのに、メリハリのない感じになってしまうことはありませんか?
そんなときは、カメラの「ダイナミックレンジ設定」が影響しているかもしれません。
ダイナミックレンジ設定には、ハイライトとシャドウを同時に補正する階調補正機能と、それらを別々に補正するハイライト・シャドウを個別に補正する機能の2種類があります。
「ダイナミックレンジ補正」機能は、カメラメーカーによって仕様や名称が異なりますが、同じような効果があります。以下が一覧です。
ダイナミックレンジ補正(階調補正)
- ニコン「アクティブD-ライティング」
- ソニー「Dレンジオプティマイザー(DRO)」
- 富士フイルム「ダイナミックレンジ(DR拡張機能)」「Dレンジ優先」
- オリンパス「階調Auto」
- パナソニック「iDレンジコントロール」
- ペンタックス 「D-Range設定」
ダイナミックレンジ補正(ハイライト・シャドウ個別補正)
- キヤノン「高輝度側・階調優先」(ハイライト補正)
「オートライティングオプティマイザ」(シャドウ補正) - オリンパス「ハイライト&シャドウコントロール」
- 富士フイルム「トーン設定(シャドウ・ハイライト)」
- ペンタックス 「ハイライト・シャドウ補正」
明暗差を強調したいときは
ストロボを使って、写真のコントラストを高くメリハリのある写真にしたいのに、シャドウ部がどうしても暗くならないときは、「ダイナミックレンジ補正」がONになっていることが考えられます。
このような場合は、以下のような「シャドウ部を明るく補正する設定」を解除してください。
富士フイルム
- ダイナミックレンジ DR100
- Dレンジ優先 OFF
- トーン設定(シャドウ・ハイライト) シャドウトーン 0
ニコン
- アクティブDライティング OFF
ソニー
- 「Dレンジオプティマイザー(DRO)」 OFF
キヤノン
- 「オートライティングオプティマイザ」 OFF
オリンパス
- 「階調auto」 OFF
- 「ハイライト&シャドウコントロール」 シャドウコントロール 0
【メモ】ストロボ撮影で明暗差が強調したい場合は、カメラの「ダイナミックレンジ補正」を解除し、カメラの機能によりシャドウ部を明るく補正しないようにしてください。